カラフル・バニー

言葉にならない真実

世の中、上手くいっても、いかなくても時は進むわけで、いつのまにか翌日になっていた。


「おはよう、さっちゃん」

「おい、浬子。あれを見てみろ」


そう言うさっちゃんが、指差す方向を見れば、渚がものすごい不機嫌な顔をして、立っていた。


「うわー…超極悪ヤンキーみたいな顔してるよ…」


今日は修学旅行なので、私服も許可されていた。

黒味がかったデニムのジーパンを腰履きし、挙句の果てにウォレットチェーンまで下げている渚の私服は、一層ヤンキーっぽさを引き立てた。


「かっこいいー」


隣で騒ぐ美琴は、姫系を中心とする予想通りの私服を着て、大いに渚を騒ぎ立てる。


「なんであんな機嫌悪いのかねぇ。浬子、知ってるかい?」

「それが分かんなくてさぁ…原因は、あたしみたいなんだけど」

「…ははーん」
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