スリーズ・キーノート

「……よし。」

母さんに後から何言われるか解らないけど、知りたい。僕はまだ15歳だけど、家族を知る権利はあるんだ。
ベットから起き上がり、制服を脱いでクローゼットから私服を出して着替える。
なるべく、動きやすい格好にしなければ。

……金は……うん、まだ小遣いはある。
財布の中身を確認して、学校の鞄から普段使ってる黒のメッセンジャーバックに移した。金と携帯電話さえあればいいかな。

平たいメッセンジャーバックを肩から掛け、顔を隠すようにハンチングを被る。

さあ行こう。

行かなければならないんだ。
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