スリーズ・キーノート

姉さんが18歳になった時、ヨキさんとの子供が出来た。私はまだ14歳。それはもう驚いた。学生よ?歳が歳だしね、姉さんに嫌悪感覚えたぐらい。

でもあの日、ヨキさんが、家で父さん……シュウくんにとってはおじいちゃんだね。その父さんに土下座して、泣きながら謝ってるのみたら……。何とも言えない気持ちになった。

いつも、うぜー、とか、黙れ、とか言うぐらい口が悪いヨキさんがすいません、すいませんって土下座してるの。


……反対、姉さんは、絶対産みたいって母さんと口論してて。
母さんはあなたには無理、育てられない、って言うんだけど、姉さんは絶対産む!の一点張り。私はどちらかと言ったら、産めばいいのに、って軽く考えてた。

浅はかだよね。姉さんも同じだったと思うよ。
好きとか、結婚するとか、そういう感情ばっかり前に出てさ。周りの事見えてないの。もう世界の中心、と言えるぐらいのね。子供を産んで、育てるって事がどんな事なのか理解してなかったんだ。

……結局、産んだんだけどね。
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