溺愛 連載中

2月

in 学校 Time 正午

はあ・・・アタシは小さくため息をつく。
あの出来事があって約2週間。

岡崎に抱きつかれたとき、はっきり言って頭は真っ白でパニック状態。
とっさに突き飛ばして、アタシは真理奈を置いて帰った。
家に帰ると真里菜からメールが来てて、

『どーしたの?調子悪いの?!』とメールが来てた。
アタシは『大丈夫だよ、ごめんね。』としか送れなかった。

とても・・・岡崎のことは聞けないよ・・・。

それから2週間岡崎とは話すどころか、目すら合せない。
隣の席なのに、なんか岡崎が遠いよ。

「まだ、話してないの??」真理奈がお弁当を食べながらアタシを見つめる。

「う、うん・・・。」

「早く、返事してあげれば??」真理奈にはすべて話している。

「うん・・・。」アタシはご飯粒を箸でつまんでまた落としてを繰り返した。

そんなの無理だよっ!

Time 放課後

「はあ・・・。」

「あのさ、俺と一緒に帰るのが不満なわけ?」圭が不満そうにアタシを睨む。

「違うよッ!ちょっと悩んでただけだよッ!」このまま話さずに進級したくないよ。

「ふーん、こっちむけよ。」

「え?むぐッ!」圭にイキナリ口に突っ込まれたのは・・・甘い?

「あ、キャンディー??」アタシは口を押さえる。

「由紀は小さい頃からキャンディー好きだからさ。悩んでるなら糖分補充しとけ。」・・・なんか圭、アタシのお兄ちゃんみたいだよ、身長以外は。

「あ?何か言ったろ??」わッ!ばれてるしッ!

「何も?!てゆーか学校にお菓子持っていっちゃだめだよッ!」アタシはびしっと人差し指を圭に向ける。

「たまたまポケットに入ってただけだし、お前は俺の母親??」ぷっと笑われる。

「うるさいッ!あ、ねえねえ、久々に公園に行こうよ。」アタシは圭の手を引っ張る。

これじゃ、近所の人がみたらただの姉弟だね。

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