SAKURA


和也クンはよく食べに来るらしく、色んな料理の話や食べ方を教えてくれた。

普段の和也クンよりは、会話が弾んでいる。

お陰で、緊張することなく食事することが出来た。


デザートにアイスケーキをサービスしてもらい、私は大満足!




『和也クン、ありがとう。

最後のアイス、超美味しかった〜』


お店を出てお腹をさすりながらお礼を言うと、

「じゃ、また一緒に来よう。」



いくらデートじゃないとわかっていても、慣れないことにドキドキさせられる。


一方で、さり気なく振る舞う和也クンに"やっぱりな"と思ってしまう。


和也クンには、女の子をご飯に誘うなんて当たり前のことなんだろうな。

きっと、このレストランにも、色んな女の子を連れてきていて、私なんかよりもずっとお似合いなんだろう。



ズキズキと胸が疼き始めたが、自分でもどぉしてなのかわからない。


だって、和也クンは友達だもん。


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