SAKURA



「待ってよっ!」


女の人の大きな声が聞こえて、私の体は反射的に振り向いてしまった。




――ドクンッ




その一瞬…



振り向いた瞬間にだけ、背を向けていた男の子の顔が見えた。







『和也クン……』








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