無口な先輩
屋上

失恋  *Yui*







「無理無理。君の顔、タイプじゃないから〜。」





12時47分



私、笹岡 唯(ササオカ ユイ)


は、こんな訳の分からない理由で振られた。





学校の昼休み、勇気を振り絞って呼び出し、告白したのに。




目の前にいる


吉田 颯太(ヨシダ ソウタ)


という男に。





それを顔がタイプじゃないからって・・・。





しばらく黙っていた私に、追い討ちをかけるようにこの男は




「あれ?泣いちゃったの〜?きもいなぁ・・・。」





きもい・・・。




今、確かにそう言った。




こんな人だったのね。



この人は。





目の前にいる吉田くんは、同じクラスになった事なかったけど委員会で一緒だった。




優しくて、真面目で王子様と呼ばれる彼。




私が見るかぎりでも、委員会の仕事をしっかりとこなす人だった。



確かに私も他の女と同じで彼に惹かれていった。




でも、それは全て幻だったかのように彼の本性を見てしまった。





「な、んで・・・?」




あまりに突然の変わりように頭がついていかない。





「顔が無理って言ってんだけど。それより、お腹空いたからもういい?」




「・・・・・はい」




そう言うしかなかった。







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