檻の中の姫
それから何百年経とうと、







カロルの心は酷く凍り着いたままだった。







「ユリアはそんなにあの女に似てるか?」







ずっと目を反らしていたカルロがジッとレイの目を見た。








というより、睨んでいた。








「お前には優しさの欠片もないな。」







「良く、言われるよ。」

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