水の中の鳥籠
外見は目立つ赤で、けど中身はコウとは違うくて……
「コウ?」
心配になったセラは声をかけた。
活字にこんなに夢中になって見ることなんて今まで見たことがなかったから。
頭を強く打ったのか本気でセラは心配になった。
「どうした?コウ」
ディールも心配そうにコウの顔を覗き込む。
「…………」
「具合でも悪いのか?」
「……なぁ、地平線って見たことあるか?」
「だから俺らには見えねーよ」
「ならさ」
コウは今まで画面を凝視していた顔を2人に向けた。
その顔は期待に満ちる顔で、目が文字のごとくキラキラ輝いている。
ディールは嫌な予感を感じた。
コウがこんな顔をするときはろくな事がない。
なんせ12年間付き合いだから分かる。
ろくでもない事を考えついたに違いない。
「ならさ、俺らが」
その続きはまた来週ってことで聞きたくない。
これを聞いてしまったらとんでもない事に巻き込まれると直感的に分かってしまう。
「コウ?」
心配になったセラは声をかけた。
活字にこんなに夢中になって見ることなんて今まで見たことがなかったから。
頭を強く打ったのか本気でセラは心配になった。
「どうした?コウ」
ディールも心配そうにコウの顔を覗き込む。
「…………」
「具合でも悪いのか?」
「……なぁ、地平線って見たことあるか?」
「だから俺らには見えねーよ」
「ならさ」
コウは今まで画面を凝視していた顔を2人に向けた。
その顔は期待に満ちる顔で、目が文字のごとくキラキラ輝いている。
ディールは嫌な予感を感じた。
コウがこんな顔をするときはろくな事がない。
なんせ12年間付き合いだから分かる。
ろくでもない事を考えついたに違いない。
「ならさ、俺らが」
その続きはまた来週ってことで聞きたくない。
これを聞いてしまったらとんでもない事に巻き込まれると直感的に分かってしまう。