砂漠の王と拾われ花嫁
ラシッドが信頼を置いている護衛のカシミールが迎えに来た。


アクバールと共にラシッドの側近だ。


「姫様、お迎えに上がりました」


頭を下げて顔を上げるとカシミールは莉世の姿に目を奪われた。


なんて美しいんだ・・・・。


一瞬、動かなくなったカシミールを見て莉世はやっぱりおかしいのだと思った。


「カシミール、やっぱりおかしいよね?」


アクバールより年がしたなのでカシミールの方が話しやすい。


「い、いいえ・・・あまりにお美しかったので・・・」


女性に慣れていないカシミールはやっと言える言葉だった。



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