砂漠の王と拾われ花嫁
「タージル様・・・」



莉世が呟く。



「タージル殿、このような所で会うとは・・・」



イムランも驚いているようだ。



「姫君があまりにもお美しいので彼は無礼な振る舞いをしてしまったのでしょう」



タージルが2人にゆっくり近づいてくる。



「イムラン、この方を思っても無駄です」



タージルが莉世を見つめながら言う。



「無駄とは?」



イムランは訳が分からず聞き返す。



莉世もタージルの言葉がわからずにいた。



無駄って・・・?




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