砂漠の王と拾われ花嫁
それにもっと恐ろしいのは人間だ。



もし悪い人たちが現れてお兄様がジャダハールの王だと知られれば大変な事になるかもしれない。



左手の動かないわたしはどうする事もできない・・・。



そんな思いが頭の中を巡り涙が出そうだ。



莉世はナッツを口に入れた。



少しずつ食べているがラシッドにとって貰ったナッツはあと数えるほどしかない。



お腹は空き過ぎて逆に食べたくはないがこれからの事を考えて食べなければ・・・。



わたしが具合を悪くするわけにはいかない。



ラシッドは時折眉間に皺を寄せ辛そうな表情をする。



それを見ると莉世はつらかった。




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