砂漠の王と拾われ花嫁
「さて、『秘薬』の事で何かを知っていると?」
「は、はい 姫様が『秘薬』を飲む前にわたしの所にいらっしゃいました」
カリムの心臓はラシッドの鋭い瞳に見つめられ暴れそうなくらい波打っている。
「続けろ」
「その前に、姫様の左手を怪我させたのは誰か知っています」
「なんだと!?」
「タヒール大臣です 殿下が外へ出られている時に姫様の左手をねじ上げて『お前は奴隷市場へ行かされる』と言いました。そして姫様の左手が酷くはれ上がったのを見ると誰がやったか話せばわたしを殺すと脅迫したんです」
話を聞いていたラシッドの顔がどんどん険しくなってきた。
「は、はい 姫様が『秘薬』を飲む前にわたしの所にいらっしゃいました」
カリムの心臓はラシッドの鋭い瞳に見つめられ暴れそうなくらい波打っている。
「続けろ」
「その前に、姫様の左手を怪我させたのは誰か知っています」
「なんだと!?」
「タヒール大臣です 殿下が外へ出られている時に姫様の左手をねじ上げて『お前は奴隷市場へ行かされる』と言いました。そして姫様の左手が酷くはれ上がったのを見ると誰がやったか話せばわたしを殺すと脅迫したんです」
話を聞いていたラシッドの顔がどんどん険しくなってきた。