城崎家4兄姉
カキーン!!!!
木崎君が打ったボールは
空え高々と登っていき
そのままスタンドに
吸い込まれていった!!
まるでスローモーションの
ようにあたしの目には
その光景がゆっくり見えた。
《ウォーッ!!!!》
グランドに歓声が響いた。
その瞬間あたしの心臓は
飛び跳ねた。
すごいドキドキした!
木崎君を見ると
拳を上げて走っていた。
その姿にあたしの心臓は
やばいぐらいドキドキした。
どうして?
こんなにドキドキするの?
私は吹くことも
忘れて木崎君を
ずっと眺めていた