アイドル様とヒミツな恋を。
振り向いてみると、どこか辛そうな顔をした竜人が、まっすぐ私を見つめている。
「…起きてたの?竜人……大丈夫?」
呼び止めてきた声が妙に切なく聞こえて、見つめる瞳が悲しそうに見えて、心配になった私は竜人の近くに座った。
当の竜人は、なんだか魂の抜けたようにボーッとしていて、おまけにお酒臭い。
「ど、どうしたの………って、こんなに飲んじゃったの!?」
机を見てみると、いつもの倍以上のビール缶が転がっていた。