あぁ、こんなにも好きだったのか。


思わずキスをしてしまうほど……。

もう、引き返せないほど……。


「……ごめんね?か、帰る……」


ゆっくりと玄関に向かっていく。


開いて、閉じた、扉。


まるでこの扉が俺と菅原を隔てる壁のように思えてしまう。


明日、家へ行ってみよう。


少しは冷静になれてるはずだ。


俺も、菅原も……。
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