そのまま俺に背を向け、有無を言わさず教室に帰って行った。



Q-クイーン-サマ



Qの存在なんて今の今まで知らなかったんだけど。

Qて人だったの?

制度の話とかだったんじゃなかったっけ?



俺のテキトーな記憶は、役に立たないな。

俺は編入の際に理事長から聞いた説明を思い出そうと思い出そうとしたが、結局テキトーに聞いていた言葉の記憶なんてものはあやふやで……。

いいや、後でそのQて奴に聞けばいいか。



それよりもさっき、個人的に気になる発言してた。

スゴいお嬢様風な感じするのに……徒歩通学なのか……。

軽くイメージが崩れた。

まぁ別に金持ち学校とかじゃないから当たり前か。



俺も立ち上がり、教室へと足を向ける。



……二年てことは、俺とタメか。

学年が同じ癖に、今まであんな奴知らなかった。



少しだけ興味が出てしまったのは、きっと彼女の雰囲気が普通とは違っていたからかもしれない。

気付くと、自然と口角が上がっていた。
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