жめぐり逢いж




嘘だ。




そんなわけがない…巳來が…




「!!…ック」



後ろから、ふわっと愁斗が抱きついてきた。





「俺がいる。俺なら絶対柚芽を離さない。」




硬かった私の心にすっと入ってきた愁斗の言葉。





「うぅ~……ヒック…」




私は、泣くことしかできなかった。





結局、私が泣き止むまでずっと一緒にいてくれた。





「もぉ、大丈夫?」






「うん。ありがと。」





「はぃ。」





「わぁっ」




そんな私に愁斗が近くで買ってきてくれた缶コーヒーをなげた。




「あっつ!!」





< 156 / 284 >

この作品をシェア

pagetop