先生、執事、不良、幼なじみ、俺様……えーと、後なんだっけ。
やるせなく、続く。
「おい、お前。こっち来い」
執事と幼なじみを引き連れつつ登校していたら、突然に声をかけられた。
「あぁ……こうくるわけか」
直球で、俺様キャラが出てきた。
「はいはい………またね」
軽くあしらう。
「おい、ふざけんな。こっちに来いっての!」
ふざけてんのは、どっちだよ。
世界が自分を中心に回ってると勘違いしてないか?
世界は私を中心にしてるの。
お前はただのサブキャラよ。
分かったか、サブ!
「へいへい……」
などとは、思いながら、怒鳴られたりするのは面倒なので、言われる通り来てやった。
「5秒やる。俺様に告白しな」
こりゃ、また尊大な発言で。
そいつの側面に回り込み、少し腰を落とす。
「ふん」
「ぐはぁっ!?」
正拳突き。
「おぃ!腎臓を狙うな!」
「うっさい!私は命令されるの、だいッ嫌いなんだよ!血尿で苦しめぃ!」
ハッサム、ハッサム。