指先からの恋物語




そんな静かな中で


優真の声が響く



「お前 なんか変わったよな」


「あたしが?」


「あぁ なんか
 表情とかが変わった」





そうかな?



あたし的には

なにも変えてないんだけどな・・・




変わったといえば


『夢』が見つかったこと・・・かな


もしかしたらそのことが

あたしを自然に変えていたのかもしれない





「俺は それだけ言いたかった
 で 葵は何言いたかったんだ?」


「あ・・あたしは」





いざとなると言葉がつまる


『あたしも好き』



って言うだけなのに



言葉がつまる





「早く言えよ」






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