指先からの恋物語
見つけた





ーその日の放課後





「ねぇ?優しくしてよ?」


「わかってるって」


「痛いの嫌いだからね?」


「俺に任せろって」







そして







「イッた~い!!」






バッチーン!!




あたしは多田に向かってビンタした



「イってー!
 何すんだよ!」


「痛いんだよ!
 このバカ!!」


「弱くしただろ?」


「強すぎなんだよ」







ここは多田のお兄さんの美容院の二階


あたしはまた多田の練習台として来ている






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