旦那様は高校教師


「OK!それで良いよ」



メモを見た先生はニッコリ微笑み、そう答えた。



「また分からない事があったら、いつでも質問して」



先生は私の頭をポンとし、再び通路を歩く。



たった其れだけの事で、さっきまでの悩みが薄れていくみたい。



私は先生が好き…。



其れだけは変わらない私の心。



だからこそ昨日の事が知りたいの。



5分…10分とゆっくり時間が過ぎ、英語の授業は終わって行った。



「ほたる、先生の授業で少しは元気出た?」



休み時間の度に、祐奈と詩織が心配してくれる。



そんな2人に何も話せない事が、とても辛い。



今すぐには話せないけど、祐奈と詩織にはいつかきちんと話そうと思う。





< 106 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop