旦那様は高校教師


「祐奈、何処行くの?」



廊下を歩きながら祐奈に尋ねた。



「保健室」



保健室?何で?



「祐奈、具合悪いの?」



私の問い掛けに、祐奈が一瞬立ち止まる。



「私じゃなくて、ほたるが行くの」



わ…私が!?



「私は具合なんて悪くないよ?」



強く否定したけど、祐奈は私の手を引いて歩みを進める。



「理由は分からないけど、寝てないんでしょ?」



「あっ…うん…」



「ほたるが話してくれるまで理由は聞かない。だけど夜はちゃんと寝なきゃ…」



祐奈は呆れた様に笑った。



「う゛…ん。ごめんね…」



祐奈…今は何も話せなくて本当にごめん。





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