旦那様は高校教師


「2つ目…星を見たら、今日此処で俺と会った事を思いだす事!!」



「フフッ♪何それ~」



ちょっぴり戯けた先生の仕草が可笑しくて、無意識に笑いが零れる。



「あっ、笑った!!其の笑顔だよ?ちゃんと笑えるじゃん」



ホントだぁ!?



私…笑ってる…。



そんな自分に、私自身が驚いていた。



「今のは冗談なんだけど…2つ目は、何か1つその日楽しかった事を両親に報告する事!そしたら毎日が楽しくなるから!!」



そう言えば、今日までずっと、辛かった事や哀しかった事ばかり報告していた。



だから心まで悲しみで一杯だったのかも知れない。



先生の言う通り、此れからは1日を楽しんで生きてみよう。



夜空を見上げた先生の横顔を見つめながら、私はそう決意した。





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