旦那様は高校教師


「まだ何をあげるか決めてないの…。でも編み物は難しそうだから無理かな…」



「マフラーだったら簡単だよ?私が教えてあげる」



祐奈はニッコリ微笑む。



「初心者でも大丈夫?」



「勿論!!帰りに手芸品店に寄ってみる?」



「えっ!?付き合ってくれるの?」



「うん♪私も…何か編んでみようかなと思って…」



恥ずかしそうに祐奈は笑った。



部活終了後、駅の近くの手芸品店へ足を運んだ。



編む物は決まったんだけど、毛糸の種類が多くて迷っちゃう。



何色が心ちゃんに似合うかな?



ブルー系?



其れともベージュ系?



う゛中々決まらない。



私は毛糸売り場を、何度も何度も行ったり来たりを繰り返した。



其処へ、フッと私の目に飛び込んだ白い毛糸。



フワフワしていて、とても暖かそう。



私は迷わず其れを手に取り、籠へ入れた。





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