旦那様は高校教師


「心ちゃん…有り難う…。ごめんね…」



ほたるは、譫言の様に謝る。



「ほたる…謝らなくて良いんだよ…」



俺が好きでしてるんだから。



布団の横に座ったまま、ほたるの髪を撫でる。



代われるものなら代わってやりたいな…。



洗濯·片付け等が終わり、落ち着いた頃には深夜を過ぎていた。



氷枕を新しく取り替え、ほたるの布団へ潜り込む。



「心ちゃん?…風邪が移るよ?」



寝惚け眼で、ほたるが俺を見付める。



「良いよ移っても。ほたるの風邪が早く良くなるなら、今すぐにでも貰いたい」



ほたるの風邪を貰いたくて、何度も何度も唇を重ね腕の中に抱いた。



結局、風邪は貰えず3日後にほたるの熱が漸く下がった。





心矢目線 END
< 603 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop