旦那様は高校教師


「ごめんなさい…。驚かせたかった訳じゃないの…」



今のアパート暮らしに、一切の不満はない。



2人だけでも、凄く幸せ。



只ね…次郎ともっと関わりたいし、大勢の方が楽しさ倍増するでしょ?



其れに、お料理や家族の事、夫婦の事…色々な事だって学べる。



此れって私の我が儘?



現実問題、実家から学校まではかなり遠い。



其れを考えると、実家に住むのは無理。



だから今直ぐじゃなくて良い。



いつかで良いから、考えてみない?



「ほたる?考え事?」



「へっ?」



目の前に、心ちゃんの顔が飛び込んで来る。



「早くしないと遅刻するぞ?」



「あっ、はい!!」



私は支度を済ませ、慌ただしく学校へ向かった。



ハァーッ…朝から心ちゃんに心配掛けちゃった…。



反省反省。





< 641 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop