同居ゲーム
「もう本当、ヤバイなんてレベルじゃなかったね。」


「どうしよ。」



このまま連れ戻されたりしたら。



あたし…。



あたし、すごく嫌だ。



「あたし達が入って行けそうな雰囲気だった?」



あたしは無言で首を振った。



「駄目か…。」


「まあ、そうだろね。」



あん?と美喜さんが央を振り返る。 


「入っていける空気なら、海斗が自分で楽々話しつけるんじゃない?」



肩をすくめる央。



「確かにな。」



クックッと岩谷さんにまで笑われ、美喜さんは顔をしかめた。



「あたしはただ助けられるかと思っただけ。」


「わかってる。」



美喜さんにしか聞かせないであろう優しい声で、岩谷さんは頷いた。



思わず央と顔を見合わせる。



「甘いね。」


「ね。」



あたし達はさり気なく二人から離れながら、こっそりと言い合った。



あたし達がもう一度リビングを覗こうとドアに近づいたとき、バァンとドアが開いた。



「由宇希!」



あたしは驚き過ぎて、悲鳴も出なかった。




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