同居ゲーム
「全く、人騒がせだな。」


「ゴメンな。」


「海斗に言ったわけじゃないって。」



言いながら、央は川端さんを睨んだ。



「海斗も由宇希も悪くないし。
ただ、付き合ってただけだもんな?
なのに、嫉妬した嫌な女が悔しがって横槍入れやがった。」



そうなのだ。



川端さんは海斗に惚れたらしく。



あたしが邪魔で、叔父さんを利用してあたしを追い出そうとしたらしい。



そんなことしても、海斗とは別れないと思うんだけど。



「よくもまぁ、こんな大事な時期に俺達を引っ掻き回してくれたよな。」



今までで態度が悪い央。



それでも川端さんはツンとそっぽを向いて話そうともしない。



「出てけ。」



岩谷さんも低い声で言うが、全く反応がない。



その間に海斗が無言で出て行った。



あたしと美喜さんは顔を見合わす。



どこ行くんだろう。



「海斗。」



叔父さんが呼び止めようとするが、海斗はサッと出て行ってしまった。




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