同居ゲーム
「美喜ッ!」



貴様、と泡を食って襲いかかる。



「俺に何か恨みでもあるのか!」



あるわよ、いっぱい。と叫び返し、美喜さんは飛んでくるクッションを避けた。 



「全く…。」



いつの間にかクッション投げ大会に発展した3人の間を縫って、海斗があたしの隣に腰を下ろした。



「よくやるよね、あの人達も。」


「見てて凄い楽しいけどね。」


「確かに…。」



言いながら、海斗は飛んできたクッションを避けた。



「見てる側でいるときはね。」



あたしはクスクス笑いながら頷いた。



「見てる側なら。」












この後、川端さんは主催者の部下に連れられて、このマンションを 去った 。



絶対にこのゲームのことを他言しない、今後関わらないと誓わされて。



今度それを破れば、
日本から 去る ことになりますよ。



という脅しを、あたし達は聞いた。








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