同居ゲーム
「あ、あぁ〜。」



チラッとあたしを盗み見た後、央はちょろっと言った。




「色々あって。
まぁ、これ以上は訊くな。」



苦しい誤魔化し。



宏は黙ってくれるのか…?



「そっか。」


「ね、あたしからも質問。」



今度は由宇希かよ、と央は笑った。



「なんで央と宏がこんなに親しくなってるの?」



央は笑ったまま固まった。



宏樹はギクッとあたしを見るし。



「由宇希こそ、詳しく訊くな。
男同士にしかわからないことがあるんだよ。」


「はぁ…。」



あたしも誤魔化した手前、突っ込んでは聞けなかった。



「ま、そういう事。
じゃあ、放課後にな。」



そそくさと帰っていく央を見送って、あたしと宏樹は教室に戻った。



「ホント、央といつの間に仲良くなってんのよ。」


「ちょっとしたことで再開してさ。
ほら…前に俺がキレたこと謝ってしたら仲良くな。」


「よかったじゃん。
いい人でしょ、央。」



宏樹はニッと笑った。



二人ともいい奴だから、友達になれそうだな。








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