同居ゲーム
「外食すんの?」



美喜さんがうれしそうに言った。



「反対の人?」



誰の手も上がらなかった。



改めてみんな盛り上がる。



「じゃあ、行こう!」


「どこに?」




初めて海斗の冷静な声が入った。



…決まってなかった。



「みんなどこ行きたい?」


「焼肉!」



サッと一番に央の手が挙がった。



「却下。
あたし、脂っこいの嫌だもん。」



美喜さんはパシッと央の手を叩いた。



「イタリアンが食べたい。」


「待て。」



美喜さんは声の主、岩谷さんを見上げた。



「今日は央と由宇希の祝いなんだから、2人に決めさせてやれ。」



みんなの視線があたしに集まる。



「えーと…。
あたしは…。」






















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