同居ゲーム
「こんなのが届いたんだけど、何これ。」


「あらぁ。
私わからないわよ。」



サッと目を通すと、ハガキをテーブルの上に放った。


「じゃあなんであたしの所に届いたのかな。
こんなの応募してないのに。」


「私わからないわよ?」



もう一度念を押すようにお母さんは言った。



「わかったよ。」



もう、どうしてこの人はこうなの。


相談してもすぐこれだ。



あたしはため息をついて台所を出た。








「参加は強制!?」



あたしはハガキを凝視した。



「何それ…。」



ベッドから体を起こすと、スプリングが軋んだ。



「【当選者は1日、〇〇駅まで来るように】、か。
他に誰か当選したのかな。」



怪しいハガキをカバンにしまい、あたしは1日の事を考えた。



もし、これが本当ならどんなゲームなんだろう。


同居ゲームって、本当に同居するのかな?



あたしはウキウキ半分、不安半分で、1日を待った。






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