E t e r n a I  L o v e  〜叶わない愛〜
『いらっしゃいませ
 わんちゃんをお探しですか?』


と、後ろから声をかけると
彼は、ビクッ!と体を震わせて勢いよく立ち上がり、こっちを向いた。


彼と私が向かい合った瞬間、ドキッとした。

いざ向かい合うと、すごく背が高い。
おまけに、ダサい黒縁メガネをかけているけど、彼の顔はすごく整っていた。

メガネレンズの中の綺麗な瞳に、私はついつい見入ってしまっていた。


「ぇっと…ぃゃ……別に……
 見てるだけです…」


彼はオドオドしながら私に話した。


「いつも見て行かれてますよね。
 犬、お好きなんですね。」


「はい!すごい好きです。
 あっ…僕、お店に迷惑かけてますよね…
 いつも見ているだけで…邪魔でしょう?
 ……すみません。」

そう言って、深々と頭を下げた。
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