フェザールスタの肖像
‡第2章‡chateau.De limelette
空港からタクシーで20分、昔の貴族の邸宅を改装したプチホテルについた、ハズなんだけど…。

門前でタクシーを降ろされた私は、アザミの花の鉄格子の奥に広がるボーダーガーデンと大きなお城を見上げるしかなかった。

ガーデンの中を通っていく…黒塗りの高級車。
城には沢山の窓ガラスが並び、クリームイエローの外壁には女神や天使、動物が走る姿が白い石で彫刻されている。

ごっ、豪華…。旅行会社の尾根さんは、アットホームな老夫婦の宿だっていってたけど、私、もしかして間違った??
手帳をバックから出して、門の文字看板を確認した。
金文字で"chateau.De limelette"と書かれている。

「シャトードゥリムレット…よねぇ」

完全に雰囲気に飲まれた私は、取りあえず靴先から頭まで身なりを整えた。
パンパンとジャケットの埃をはらい、ヒールの汚れを拭き取る。
ちょっとヨレヨレだけど仕方がないよね。
飛行機で寝てたんだもん。

buu-bu-buu----
意を決して、インターホンを鳴らした。


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