プリンセスゲーム
朝食を食べるにあたり、ダイニングへと向かう。
飯田さんの案内で長い廊下を歩き、優雅に弧を描く階段を降りる。

「これだけ広いとちょっとしたホテルみたい」

ドアの数にも呆れてしまう。

「当面はご利用なさる場所を覚えていただければ十分かと思います」

ご利用しない場所も沢山あるのだろう。

「うーん。
自分の家にミステリースポット」

「三階はゲストルームになり四階からは納戸だったり使用人の部屋になっております。
実質、二階までが生活の場になります」

まだ見た事ないけどメイドさんとかも沢山居るのだろう。
本物の執事さんの後には本物のメイドさん。
是非ともお会いしておきたい。
の、前に…

「じゃあ、飯田さんは普段何処に居るの」

当分、飯田さんに頼りっぱなしになるだろうから、万が一の為にも所在の確認だけはしておかなくてはいけない。
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