プリンセスゲーム
いやいや、飯田さんが優しいのは私が雇い主の孫で、私が飯田さんのご主人様だからで…ご主人様だって。
ちょ、ヤバいかも…
だってあの顔で跪かれて主人とか言われたら…

「お嬢様、如何なさいました」

私の妄想を知らないでか、優しげな笑顔で私の顔を伺う視線に顔が赤くなってしまう。

「何でもないから!
そうだ!もうすぐ期末があるから!
期末じゃなくて、学年末!
一桁キープ頑張ろー!
おー!」

兎に角、あんな妄想した後でまともに一緒に居られないと逃げる口実に勉強を出す。
大体の人には有効な言葉にテキストを広げれば

「お嬢様、解らない事がございましたらお役に立てると思いますので」

どうぞ頼って下さいと言う言葉にげる事が出来ないとしる。

妄想してごめんなさい!と心の中で謝ってテキストに集中しようとすれば

コンコン…

ドアのノックする音に、私達はまだ不吉な足音を知らないでいた。
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