たった一度のまともな出逢い!!
「で、みずき
そのなんとかCLUBは
どこにあんの?」


「えっとぉ……
あっ!あの正面の店
じゃない?」


げっ…………!!


「あ………あれ?!」


それはレジャーシートに
ちゃぶ台が置いて
あるだけの
とても店とは言えない
ものだった。
確かに看板に『店』って
書いてあるから
店なんだろうけど……
文字で表現されてもね…;


「ピクニックみた〜い!」

みずきがまた隣で
能天気な事を
言い始めた…。


もう、最近は
みずきの言動にあえて
悩まない事にした。



「あのさ、やっぱり
怪しいと思うんだよね…
あの店。」


「ええ!?
だって『店』って
書いてあるよ?
『店』なんて丁寧に書いておいてくれる店だもん、
親切だよ!!」


そりゃ店って書かなきゃ
店だか分かんない
店だからだろ…


「ねえ、みつき〜〜
行こっ!」


「えぇ〜〜…」

その時………。


シュルルルッ!!!


「うわッ!!!!」

アタシとみずきが
いきなりロープに
引っ掛けられ
どんどんどこかに引寄せられる!!

「な゙っ……なにいーー?!!!」


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