君との期待値

「拓真、何か……怒ってる?」



「別に。籠原が分かってないのはちょっとムカつくけど」



……やっぱり、怒ってんじゃん。



分かってないって怒ってる理由だよね。



だって思い当たることがありすぎるんだもん。



よく考えたら拓真怒らせることばっかしてるしね。



呼び出したし、ほうき持たせてるし、プライバシーに関わること聞きだそうとしたり。



これじゃいくら優しい拓真でも怒りたくなるよね。



たまりにたまった感じ?


「籠原こそ……」



少年の歩くスピードが柔らかくなった。



突然話しかけるので、肩がビクッと震えた。



「好きな奴いないのか?」



< 67 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop