恋だったよね


「…ミナ」




マヤは静かにミナの名前を呼んだ。




「マヤちゃん…。ごめんなさい…私…」




「大丈夫、わかってるよ。私の方こそ…ごめん」




ミナはううん、と首をふる。




「ミナっ!」




マヤはいきなり大声でミナの名前を呼んだ。
マヤの顔は笑顔だった。
ミナもその笑顔につられて笑った。




もう何の言葉もいらない。
その笑顔だけで十分だった。




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