逢いたい時に貴方はいない
『キレイだろ』


『おーい、見れたか?』


『これ、どうだ?』


『寝てんのか?』


一言Mailの間には、
何度か動画も添付されていた。


(いったい、これは…
なんなんだ…?)


全てのMailを見終えると
すかさず返信Mailボタンを押し、
彼宛のMailを作成した。

「ごめんね
仕事中だったんだ
今日は忙しかったから
Mail返せなかったの
花火の動画ありがとうね
キレイだったよ
一緒に見たかったなぁ~」


【送信】…と。


手慣れたように
送信ボタンを押した。


数秒前に押したハズの
送信ボタン。


何故かすぐにMailが届いた。





『一緒に見れただろ』




正直、嬉しかった。

久々にそう思った。


ただ、純粋に嬉しさだけが
私の心に残っていたのは
確かだった…




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