RISK~恋患い~

安堵と懇願



人はどんな状況でも、学習する生き物らしい・・・



取り敢えず、学んだコトといえば。


高所恐怖症の私は、お姫さま抱っこが苦手だと。


ついでに、高い所は余計に嫌いになった。



だから、首に回した手をまだ離すコトが出来ない。



決して、ヘンタイに抱きついているワケじゃない…!


と思う…、そうじゃなきゃオカシイ――



そうして、ベルサイユ宮殿の煌びやかなエントランスを潜り抜けると。



このオカシな状況で、何故だか少しだけ安堵した私。


コレはきっと、フツーの空気を吸えたせいだろう。



平平凡凡には、あまりに居た堪れない空間だったしね・・・




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