またあなたに逢いたくて...
ずっとずっと傍にいてほしかった

もっとたくさんお話がしたかった

もっと頭を撫でて欲しかった

もっと抱きしめて欲しかった

そんな言い出したらきりがない思いを抑えながら白いお花を供えた

私はその日から父のお墓のところで泣きながら寝ることが多くなった

目が覚めても父の姿がない日々は不安で仕方なかった

夜泣きながら星空を見ているとたくさんの星たちがキラキラと輝いている

その星たちを見ているとふとお父さんがしてくれた話を思い出す―――・・・

「....あのおほしさまのなかにおとーさんもいるのかな...?ちゃんと、みまもってくれてるのかな...?あいたいよ...おとーさん...」

そう夜空に話しかけて寂しさをまぎらわしていた


そんなある日のこと

いつも通りお墓のところで泣いていると誰かの足音が聞こえてくる

その足音は私の方へと近づいてくる

顔をあげると男の人が立っていた

その人はさぁ来いと私の手首を掴んで引っ張った

「やめて!ここにいさせて...!おとーさんのそばにいさせてぇ!おとぉさぁぁん」

だが、そんな願いも虚しく連れさられてしまう
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