夢信号
ひたひたひたひたひた・・・・
ん・・・・
この足音・・・。
またあいつか。
前回シカトされたし、あたしもシカトさせていただきます。
足音が聞こえるのは前回と変わりないが、景色は全く違っていた。
ただっ広い真っ白な空間。
果てはなく、気が遠くなるような真っ白な世界。
どこを見渡しても何もない。
その空間の中、聞き覚えのある足音だけが響き渡る。
・・・・。
歩いたところで、どうせ何もなさそうだし・・・。
とりあえず・・・・
寝よ。
床に手をつき腰を下ろす。
「冷たっ!」
手を伝わり感じるひんやりとした、無機質な冷たさ。
こうも冷たいと寝ようにも寝れない。
仕方なく立ち上がるも、歩きだす気になれない。
ひたひたひた・・・
「え?!」
真後ろから近づいてくるような感覚。
さっきまでどこから聞こえているのか分からなかった足音。
今はどこにいるのかはっきりと分かる。