カワイイ娘のカ・ガ・ミ
バスが大きく傾いた。急カーブが続き、複雑な海岸線を走行しているのかと思うほど。
間違えて他の路線バスに乗るはずがないという確信はあったけど、見慣れないトンネルの車窓の風景に自信は揺らいだ。
私はフロントガラス上部のバス料金と行き先が表示される電光掲示板を見た。
すると意地悪するかのようにオレンジ色の文字と料金を示す数字がパッと一斉に消える。
どうして?
私は座席から立ち上がって運転手の背後に近づいた。
「あのぉ~このバスはどこ行きなんですか?」