カワイイ娘のカ・ガ・ミ


 私は自分の叫び声で目が覚めた。前回と同じように座席から転げ落ちるというおまけ付き。


 バスに乗っている乗客たちの冷たい視線が私に注がれる。


 バスは見覚えのあるトンネルから外へ出たところで、私はほんの一瞬寝ただけなのに悪夢を見てしまったことになる。


 乗客たちからの奇異な視線、2回も見てしまった悪夢。


 いたたまれなくなって降車チャイムを押し、次の停留所で降りた。


 いったいどうして?


 純子から聞かされた都市伝説で冷たい臆病風に吹かれ、心が風邪を引いてしまったのだろうか?

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