俺のココ、あいてるけど。
 
正反対な性格と一緒で、やっぱり水着の好みも対称的な2人。

梅村綾は黒のビキニで、ラインストーンが全体的にちりばめられたものを着ている。

長澤は、この前買った少し幼くて清楚なワンピースの水着だった。


「2人ともかわいいじゃん!よく似合ってるよ!」


慌てて煙草の火をもみ消したモッサは、立ち上がるなりそう言って2人を褒める。

長澤は確かにかわいい。


「ありがとう、モッサ君!ねぇ、登坂さんはぁ? 綾の水着、かわいいですかぁ?」

「それなりに」

「もぉ!なんなんですかぁ!あ、じゃあ、未来さんのは?」

「・・・・まぁ、そこそこ」


急に梅村綾に聞かれ、とっさに長澤から目をそらし言葉を濁す俺。

長澤は本当にかわいい。

素直に“かわいい”と言えないのが悔しいくらい、本当に・・・・。


「よかったね、未来さん♪」

「あ、うん・・・・ありがとうございます、登坂さん・・・・」

「・・・・いや、別に」


照れてタオルで半分顔を隠す姿もまたかわいくて、そんな長澤に俺まで照れてしまった。
 

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