死のトランプGAME

ルール

翌日の午前に、二つの黒い封筒が届いた。

封筒には差出人とその住所が書いておらず、誰から、どこから送られてきたものかわからなかった。

圭介はそのことに少し疑問に思いながらも、封筒の片方を陽一に渡した。

同じ住所ながらも、片方は唐木 陽一宛になっているからだ。

差出人のない黒い封筒が気味の悪さをかもし出す。

「開けるぞ・・」

ベッドの上でアグラを書いている圭介は、封筒の端を破り中を覗いた。何かが入っている。

「なんだこれ?」

陽一が圭介の取り出したものをみて口を開いた。黒いプラスチック製のカードが3つある。

うち一つは、トランプの”クラブのK”だ。

Kと、クラブのマーク。そして、剣をもち右を向いているキングが、キングたる風格をかもし出していた。

陽一は残り二つのカードを手に取り、裏返しながらまじまじと見ていた。そして陽一がいった。

「この二つのカード、裏表真っ黒だぞ?」

圭介も首をかしげながら、真っ黒な封筒の中を覗いた。

黒い紙が入っており、赤い字でなにか書いてある。

ゲームのルールだ。

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