Milk teA KiiS

文化祭が終わって
からの日々は
比較的穏やかに
過ぎて行った

比較的
と行ったのは

あたしの心境は
穏やかじゃ
ないってことで

1日1日が
過ぎていくごとに
隼人への気持ちが

少しずつ
少しずつ

膨らんでいってる

相変わらず
女にモテる隼人は
いつ彼女が出来ても
おかしくなくて

だからと言って
隼人を取り巻く
女の子たちに
嫉妬は出来ない

女の子には
常に平等な優しさを
持って接するのが
隼人だから

そんな隼人に
惹かれたのもまた
事実だから

変わったことと言えば
あたしに
告白してくる
男の子への接し方

と言うか
その答え方って
言うのかな?

前までは
告白なんて
迷惑としか
とらえてなくて

どちかと言えば
結構冷たい
態度を取っていた
ような気がする

もちろん
みんなの前での
滝本紗羅は
そんな子じゃないから
ある程度
優しくしてきた
つもりだけどね

隼人を好きに
なってから
告白を受けると

相手の気持ちが
少なからず
前よりわかるような
気がして

だからこそ
心からの
ごめんなさいと
ありがとうが
言えるよぅになった

ちょっとした
進歩かな

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