material girl
前を向いて…?


うちに着いた後、ママはあたしの顔を見て、びっくりしていた。

「失恋!?で、そこまで泣くような子じゃなかったはずじゃ…。」

首を傾げるママ。

自分の娘にそれはなくね?

「あたしだって、色々あんの。」

少しふくれながら、ラップのかかった、みんなより遅い夕食を一人食卓に着いて食べる。

レオが遊びに出てていないコトが少し救いだった。

あいつに今からかわれるのは正直うざい。

ママがそんなあたしの様子を見て、静かに言った。

「…安心した。やっと、ちゃんとサトシ君と向き合えたのね。」

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